20年間、小学校の教師として保護者面談をしてきた私が、一番多く見たもの。
それは、お母さんの涙でした。
「私の育て方が悪かったんでしょうか」
「もっとちゃんとしてあげられれば……」
「私、お母さんとして失格ですよね」
毎日、子どものために全力を尽くしているお母さんが、そう言いながら泣いていた。
私はその度に思った。いいお母さんほど、自分を責める。
「いいお母さん」が苦しくなる理由
手を抜きたいと思っているお母さんは、自分を責めない。
責めるのは、「もっとよくしてあげたい」という愛があるからだ。
でも、その愛の強さが「完璧な親でなければ」という重荷になっていく。
怒ってしまった。急かしてしまった。ちゃんと話を聞けなかった。
そのたびに「また失敗した」と積み上げていく。
でも、考えてみてほしい。
そんなに自分を責めながらも、毎日子どものそばにいて、面談にも来て、涙を流している。
それは、十分すぎるほど「いいお母さん」だ。
自分を許すと、子どもへの関わりが変わる
「自分を許す」は、甘えじゃない。
完璧じゃない自分を「これが私だ」と受け入れた時、子どもの完璧じゃない部分も受け入れられるようになる。
お母さんが自分の欠点を「これも私の一部」と認められた時、子どもの欠点も「これもあなたの一部」と愛せるようになる。
子どもに「ありのままでいい」と伝えたいなら、まず大人が自分自身に「ありのままでいい」と言えることが先だと思っている。
怒った後に「ごめんね」と言えれば、それでいい
完璧な親になる必要はない。
怒ってしまった時、急かしてしまった時。
その後に「さっきはちょっと言いすぎたね」と言える親。
それで十分だ。
子どもは、謝れる大人の姿から「失敗しても戻れる」を学ぶ。
自分を責め続けるより、「ごめんね」の一言の方が、ずっと子どもに届く。
今日も頑張っているあなたへ。
あなたは、十分よくやっている。
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