「もっと勉強しなさい」

「このままだと、将来困るよ」
子どもの将来が心配で、ついそんな言葉をかけてしまうことはありませんか?
毎日遅くまで宿題をさせたり、少しでも良い点数を取らせようと必死になったり。お母さんがそうやって頑張るのは、決して子どもを苦しめたいからではありません。誰よりも子どもの幸せを願い、将来苦労してほしくないという「愛」があるからです。
しかし、元小学校教師として20年間、たくさんの子どもたちを見てきて、確信していることがあります。
それは、「テストの点数が高い子」が、必ずしも自分の夢を叶えて幸せになるわけではない、ということです。
テストの点数では測れない「生きる力」
もちろん、基礎的な学力は生きていく上で大切です。ですが、社会に出てから本当に必要になるのは、計算の早さや漢字の知識だけではありません。
•失敗しても「もう一回やってみよう」と立ち上がる力
•自分の「好き」や「やりたいこと」を信じ抜く力
•どんな自分でも「自分ならできる」と思える根拠のない自信
•周りの人と本音で語り合い、協力し合える力
これらは「非認知能力」と呼ばれ、テストの点数(認知能力)では測れない、人間の根っことなる「生きる力」の土台です。
どれだけ素晴らしい知識や技術を持っていても、この土台がぐらついていれば、少しの挫折で心が折れてしまったり、自分の本当の気持ちに蓋をして生きるようになってしまいます。
「ちゃんとした子」の罠
私たちは無意識のうちに、子どもを「ちゃんとした子」に育てようと焦ってしまいます。
忘れ物をしないように。
先生の言うことを聞くように。
みんなと同じようにできるように。
しかし、その「ちゃんとしなさい」という言葉の裏にあるのは、親自身の不安です。
「この子が社会からはみ出したらどうしよう」「私がダメな親だと思われたらどうしよう」という不安から、子どもをコントロールしようとしてしまうのです。
その結果、どうなるでしょうか。
子どもは親の顔色をうかがい、「正解」を探すようになります。失敗を恐れ、自分の本音を隠し、本当にやりたいこと(夢)を描けなくなってしまうのです。
一番大切な「非認知能力」の土台を、私たち大人が無意識に削ってしまっているのかもしれません。
子どもは本来、無限の可能性を持っている
どうか、安心してください。
子どもは本来、誰もが純粋で、無限の可能性を持った存在です。
何か特別な才能を後から「付け足す」必要はありません。もともと持っているその純粋な光を、大人が「邪魔しない」だけでいいのです。
親が「この子なら絶対に大丈夫」と心から信じ、愛を土台に見守ること。
失敗したときに「だから言ったでしょ」と責めるのではなく、「いい経験になったね。次はどうしようか?」と一緒に面白がること。
そんな「安心できる居場所」があるだけで、子どもは自分の力で、勝手に輝き始めます。
今日からできる、たった一つのこと
子どもの夢を叶えるために、今日からできることがあります。
それは、点数や結果ではなく、子どもの「楽しそうな笑顔」に目を向けることです。
「今日はどんな楽しいことがあった?」
「何をしているときが一番ワクワクする?」
そんな本音の対話を重ねながら、親子で思い切り愛し合う。
完璧な親になろうとするのをやめて、お母さん自身も自分の人生を心から楽しむ。
それが、子どもの非認知能力を育て、未来の可能性をひらく一番の近道なのです。

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