挑戦できない子は「やる気がない」わけじゃない――その奥にある不安の正体

挑戦できない子って、ただやる気がないわけじゃないことがあるんです。

その奥には——

  • 失敗したら責められるかもしれない
  • できなかったら恥ずかしい
  • どうせ自分には無理

そういう思い込みや不安が隠れていることがあります。

大人がつい言ってしまう言葉

大人はつい、こう言ってしまうことがあります。

「やってみればいいじゃん」
「なんで挑戦しないの?」
「本気じゃないんでしょ?」

でもそれだけだと、子どもの心の奥にある不安までは見えないんですよね。

挑戦しない姿だけ見て、その子の可能性まで決めつけてしまうのはすごくもったいないなと思うんです。

挑戦しない奥にある、本当の理由

本当に見たいのは、なぜ挑戦しないのか・できないのかという奥の理由です。

  • 過去に失敗して笑われたのかもしれない
  • 結果が出た時だけ認められてきたのかもしれない
  • 失敗するくらいなら最初からやらない方が安全だと思っているのかもしれない

だから挑戦できない子にはまず安心が必要なんですよね。

できてもできなくても、あなたの価値は変わらない。そう感じられる場所があって初めて、子どもは一歩出せることがあります。

私自身も、音楽室の前を3往復した

私自身も中学生の時に挑戦しなかったことがあります。

ピアノを習っていて、合唱の伴奏者オーディションがありました。家でもよく弾いていて、ある程度は弾けていた。でもいざ「今日がオーディションです」という日、音楽室の前まで行ったものの、不安が襲ってきたんです。

「私には無理なんじゃないか」
「緊張して止まっちゃうんじゃないか」
「落ちたら恥ずかしい」

音楽室の前を3往復して、結局自分の教室に戻って受けなかった。

当時は言語化できなかったけれど、今思えばわかります。落ちた自分を受け止める強さがなかったんです。失敗した後の自分が怖くて、最初から逃げることを選んだ。

でも今の自分だったら、こう言えます。
「別に落ちても、あなたの価値は変わらないよ」

その一言があれば、あの日の私はチャレンジできたと思うんです。

挑戦を支える関わり方

子どもが「どうせ無理」「やりたくない」と言った時——

「やる気がないね」で終わらせるんじゃなくて、

①まず気持ちを受け止める
「そっか、無理って思うくらい不安なんだね」
「失敗するのが怖いのかな」

②小さな一歩を一緒に考える
「じゃあどこまでならできそう?」
「1回だけ一緒にやってみる?」

これが、挑戦を支える関わり方だと思うんです。

挑戦の先にあるもの

挑戦って、成功するためだけにあるんじゃないんですよね。

自分を知るためにある。

私自身も最近、うまくいかなかった挑戦がありました。少し落ち込んだけれど、そこから「言葉が足りなかったかな」「場所が違ったのかな」「自分のあり方がずれていたかな」と仲間からたくさん学べた。失敗の中にも、気づきと成長と自己信頼がありました。

子どもは安心できると、挑戦しやすくなります。

挑戦できない子を「やる気がない子」で終わらせないで、その奥にある不安や思い込みまで見てあげることで、子どもは「もう一度やってみようかな」って思えるようになります。

だから私は、子どもにも大人にも「挑戦しても大丈夫」と思える世界を増やしていきたいと思っています。


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