子育てが苦しいとき、それは子どもからの気づきのプレゼントかもしれない

子育てをしていて、こんなことを感じたことはないだろうか。

「なんでこんなにイライラするんだろう」
「こんなに苦しいなら、私には向いていないのかも」
「もっとうまくできるはずなのに」

20年間、教師として子どもたちと向き合いながら、私も何度も同じ気持ちになった。

でも今は、こう思っている。

子育てが苦しい時、それは子どもからの気づきのプレゼントかもしれない。

子どもへのイライラの奥に、自分の本音がある

子どもに対してイライラする時、表面には「子どもの行動」がある。

でも、その奥には必ず「自分の何か」がある。

宿題をやらない子どもにイライラする時——
「この子のために怒っている」と思っているが、実は「ちゃんとした親だと思われたい」という自分の不安があることも。

片付けない子どもにイライラする時——
「きちんとしてほしい」という奥に、「乱れた環境への自分の恐れ」があることも。

子どもの行動は、自分の中の何かを映し出すきっかけになる。

「なぜイライラするのか」の奥を見ると

イライラを子どものせいにするのではなく、一度「なぜ私はこんなに反応するのか」を見てみる。

「片付けない子どもにイライラする」→「私は子どもの頃、片付けないと怒られていたのかも」
「勉強しない子どもにイライラする」→「私は勉強を頑張ってきたから、頑張らない姿が怖いのかも」
「言うことを聞かない子どもにイライラする」→「私は言うことを聞かなければいけない環境で育ってきたのかも」

子どもへのイライラを入口に、自分の過去や本音に気づいていく。

これが、子育てが自己理解の場になるということだ。

子どもは「鏡」ではなく「気づきをくれる存在」

「子どもは親の鏡」という言葉がある。

でも私は少し違うと思っている。

鏡は自分をそのまま映すだけだ。でも子どもは、自分では気づけなかった部分を見せてくれる存在だ。

子どもと向き合うことで、自分の中の傷に気づく。
子どもと関わることで、自分が本当に大切にしていることがわかる。
子どもに教えようとして、自分が一番学んでいる。

20年間、子どもたちを育てているつもりで、一番育てられていたのは私だったと思っている。

子育てが苦しい時は、子どもを責めなくていい。自分を責めなくていい

苦しい時は、立ち止まっていい。

「なんでこんなに苦しいのだろう」の奥を、少しだけ見てみる。

そこに、自分が本当に大切にしたいことへの道がある。

子育てはゴールに向かって走るものじゃない。

子どもと一緒に、自分も育っていくものだと思っている。


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