「やる気出しなさい」が効かない理由。20年教師が気づいた、子どもが自分で動き出す仕組み

小学校教師を20年やって、ずっと気づけなかったことがある。

やる気出しなさい。
もっと頑張りなさい。
やればできるよ。

どれだけ言っても、子どもは動かなかった。言葉の問題じゃなかった。関わり方の問題でもなかった。

答えは、ある日の大縄の授業で見えた。

記録が伸びない時、子どもは動かない

クラスで大縄に取り組んでいた時期のことだ。記録がなかなか伸びず、子どもたちのテンションも上がらない。誰も自主練しようとしなかった。

ところが、ある日初めて記録が伸びた。

次の日、誰も何も言っていないのに、子どもたちが自分で練習を始めた。

「昨日より増えた」という事実が見えた瞬間、子どもたちは変わった。

大人も、同じ仕組みで動いている

これを見た時、私は自分のことを思った。

Instagramのリールをやっているが、反応がほとんど見えない。正直、やる気が出ない。でもスレッズは反応が返ってくる。だから続けられる。

子どもも、大人も、同じだった。

成果が見えるから、動ける。フィードバックが返ってくるから、続けられる。

やる気は「出すもの」じゃなく、「見えた時に湧くもの」だった。

親にできる、たった一つのこと

難しいことはしなくていい。

「昨日より3回増えたね」
「先週より早くなったね」
「この漢字、先月は書けなかったよね」

評価じゃなくていい。数字で変化を一緒に確認するだけでいい。

子どもが自分の成長を「見える」状態にしてあげること。それだけで、やりなさいと言わなくても、子どもは自分で動き出す。

20年、たくさんの子どもを見てきてわかったのは、子どもはもともと動ける力を持っているということ。ただ、見えていないだけだった。


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