「叱らないって無理じゃないですか?」――甘やかしと受容は、全然違います

「叱らないって、無理じゃないですか?」

こういう声を、保護者の方からよく聞く。その気持ち、すごくわかる。

悪いことをしたのに何も言わないの?ルールは守らせなくていいの?それって結局、甘やかしてるだけじゃないの?

でも、「叱らない」と「丸ごと受け入れる」は、そういう意味じゃない。

「甘やかし」とは何か

甘やかしとは、こういうことだ。

  • 子どもが泣いたり怒ったりした時に、本来守るべきルールを曲げてしまう
  • 子どもが自分でできることを、親が先回りしてやってしまう

一言で言うと、子どもが「自立する機会」を奪ってしまうこと。

子どもの機嫌を取るために行動(ルール)まで折れてしまうのが、甘やかしだ。

「丸ごと受け入れる(受容)」とは何か

受容とは、こういうことだ。

  • 「嫌だ」「やりたくない」「悲しい」という気持ちを、否定せずにそのまま受け止めること
  • 「そうなんだね」とまず感情に寄り添うこと

ポイントはここ。

行動(ルール)は正してもいい。でも、感情は否定しない。

「宿題やりたくない」という気持ちはわかった。でも宿題はやろう。これが受容だ。「そんなこと言わない!」と気持ちまで否定するのとは、全然違う。

心が満たされているから、子どもは動き出す

「甘やかし」は自立を妨げる。でも「受容」は逆だ。

受容は、自立のためのエネルギー(安心感)になる。

心が満たされているから、子どもは「やってみよう」と外の世界へ向かっていける。「どうせわかってもらえない」という不安がある子は、外に向かうより自分を守ることにエネルギーを使ってしまう。

まとめると、こうなる

行動(ルール) 感情
甘やかし 曲げる 受け止める
受容 正す 受け止める
感情の否定 正す 否定する

受容とは、感情に寄り添いながら、行動はちゃんと導くこと。

叱ることと受容することは、矛盾しない。


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