「切れちゃうところも含めてチームだから」――6年生の女の子に泣かされた日

6年生を担任していた時のことを、今でも鮮明に覚えている。

チームの雰囲気が崩れていった

大縄に取り組んでいた時期だった。記録がなかなか伸びず、誰かが引っかかるたびにすぐ切れてしまう子がいた。チームの雰囲気がどんどん悪くなっていった。

私はその子に言ってしまった。

「あなたのその態度が、チームのプラスになってる?」

注意というより、責めていた。今思えば、そうだった。

放課後、一人の女の子が言った言葉

その日の放課後、何気なくそのチームの子たちと話していた。やっぱり雰囲気の話になった。

その時、一人の女の子がぽつりと言った。

「でも、彼の切れちゃうところも含めてチームだから。」

私は泣いた。

この子の方が、私よりずっと大人だと思った。私はずっと「欠点をなんとかしなきゃ」「それがチームのマイナスになる」と言い続けていた。でも彼女はその上を行っていた。ありのままを受け入れた上で、チームを見ていた。

その言葉を伝えたら、彼が変わった

後から、その子に伝えた。

「あなたのことをそう言ってくれてた子がいたよ。」

彼はとても嬉しそうだった。そしてそこから、少しずつチームのプラスになっていく姿を見せてくれた。

もし私との間に本音を言える関係がなかったら、これは成り立たなかったと思う。

子どもは、受け入れられた時に変わる

このクラスは、本音を言っていい雰囲気があった。私も彼らに思っていることをストレートに言っていたし、彼らの言葉をちゃんと受け取っていた。先生だからといって一方的に正しいわけじゃない。対等でいながら、ダメなことはダメと伝える。そういう関係だった。

その関係があったから、彼女はあの言葉を言えた。彼は変わることができた。私は教えられた。

欠点を直させようとしても、人は変わらない。
ありのままを受け入れられた時、人は変わる。

これは子どもの話だけじゃない。大人も同じだと思っている。

本音を受け入れてもらった経験が、土台になる

本音を出して、大切に扱ってもらえた経験。それが積み重なると、将来も本音で生きていける土台になるんじゃないかと思っている。

だから大人は、二つのことが大切だと私は思う。

  • 自分自身が本音で生きること
  • 子どもが出した本音を、受け入れること

それが、大人も子どもも一緒に伸びていく関係をつくる。幸せの土台の一つになると、私は信じている。


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