20年、小学校の教師をしてきた私が、保護者面談でよく聞いた言葉があります。
「この子のこと、心配で心配で、夜も眠れないんです」
その言葉を聞くたびに、私は胸が痛くなりました。
それほど我が子を思っているお母さんに、こんなことを伝えるのは難しかった。
でも、伝えなければいけないと思っていました。
その不安は、子どもに届いています。
子どもは、大人の「空気」を読んでいる
言葉にしなくても、子どもは感じ取っています。
「お母さんは私のことを心配している」
「私がうまくできないと、お母さんが悲しむ」
「失敗したら、怖い顔をされる」
その空気の中で、子どもは「挑戦しても大丈夫」という感覚を持ちにくくなっていく。
不安が強い親の元では、子どもも不安が強くなる。
これは、親が悪いのではない。
愛しているから不安なのだ。
でも、その不安が子どもの可能性を縮めてしまうことがある。
「失敗しても大丈夫」が、次の一歩になる
子どもが挑戦できる土台は、「安心感」だ。
失敗しても、お母さんは私を見捨てない。
うまくできなくても、私の価値は変わらない。
転んでも、また立てる。
その安心感があって初めて、子どもは「やってみよう」と外に踏み出せる。
不安を消す必要はない。不安はあっていい。
でも、子どもの前では一度だけ、こう言ってみてほしい。
「失敗しても大丈夫。お母さんはずっとここにいるよ」
その一言が、子どもにとって何より大きな力になる。
子どもの将来を信じることが、最高の教育
20年間、たくさんの子どもたちを見てきて気づいたことがある。
大きく伸びた子の多くは、「この子は大丈夫」と信じてもらった経験を持っていた。
子どもの将来を心配することと、子どもの可能性を信じることは、同時にできる。
心配しながらも、「あなたならできる」という目で見続けること。
それが、子どもの背中を押す一番の力になるのだと思っている。
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